未使用ピンの設定をお忘れなく !
XILINX版
2008/12/25-
 FPGAボードに、メモリなどが搭載されているが未使用のため回路を記述していないような場合、FPGAピンの状態によっては、メモリなどがイネーブルとなり、不安定な動作となる心配があります。

未使用でもディセーブルになるように最低限の記述をすべきですが、開発ツールの設定により、ハイインピーダンス状態にすることにより、外部のプルアップ抵抗の機能により、ディセーブルできる場合があります。
 外部にプルアップが無い場合は、該当ピンをPullUpに設定するか、出力にしてHにする必要があります(負論理チップセレクトの場合)。

 電源強化が目的で、I/OピンをGNDやVCCにすることも実際にはあり得ます。
設計者は全てのピンについてはっきりと把握しておく必要があります。
上記の用に全てをハイインピーダンスにするのはリスクが一番少ないと考えられますが、全てをPullUpやPullDownにすべきでは無いと考えます。
 FPGAの機能でPullUpやPullDownを行う場合は、外部回路などを考慮し、1本づつ別々に指定されるようお願いいたします。

 このように開発ツールの機能で設定するよりも、設計データで規定するのが、環境に依存しないという意味で、また設計データの管理の意味でも、好ましいと考えられます。
設定は、Generate Programming Fileのプロパティから、Unused IOB Pinsの設定をFloatにすることにより行えます。

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皆さまのお役に立てば幸いです。
追記:ALTERAの場合はこちらをご覧下さい。(より重要な内容です)
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