静電気やサージにご注意ください
2008/04/02-
 半導体は、静電気にたいへん弱く、とくにFPGAは微細加工品が多く、静電気に無防備です。
当社のFPGAボードはFPGAのI/Oピンがそのままパッドやコネクタにでています。
取扱はFPGAそのものを取り扱うのと同様にお願いいたします。
静電気対策に関する簡単なこころがけ
  • FPGAボードを手に取るときは、FPGAボードを置いた作業机などにまず触れ、自分の電位とFPGAボードの電位を合わせる
  • ボードを誰かに手渡すときは、まず握手するなどして相手の人と電位を合わせる
  • ボードの梱包には制電対策品をつかう
  • 静電気対策をした作業環境を用意する(制電マット、制電カーペット、制電椅子、制電手袋など)
 静電気対策していない、椅子に座ったり立ち上がったりするだけで、オシロスコープのトリガーがかかった経験は有りませんか?

FPGAの静電気耐量はどれくらい?
 FPGAが高性能になればなるほど微細加工で製造されています。一般的なRS-232Cトランシーバなどがヒューマンモデルで±15,000V以上あるのにたいして、FPGAでは±2,000V以下となっています。
 静電気でパチッと感じた経験がおありだと思います。そのとき3,000Vから10,000V以上にもなるそうです。
ESD破壊された部分の顕微鏡写真(当社製品での実例)。FPGAでは有りません。
サージ対策に関する簡単なこころがけ
  • FPGAボードにオシロやロジアナ、ダウンロードケーブルを接続するときは、全体のFGをとってGND電位をそろえる
  • 通電したままダウンロードケーブルや、I/Oコネクタを挿抜しない
 FGを取っていない機器間で100V近い電位差が観測されることもありますので注意が必要です。オシロスコープやロジアナのGNDを接続した瞬間にFPGAボードやマイコンなどが誤作動した経験は有りませんか?
 パラレルポートを接続した瞬間に、ノートパソコンのパラレルが故障した例や、USB機器を接続した瞬間にUSBポートが焼損した例も報告されています。
FPGAボード、CPLDボード使用上のご注意もぜひ一読ください。
JTAGケーブルは活線挿抜できませんもぜひ一読ください
ちょっとしたこと
■ボードなどを手渡すときは、自分の手で帯電防止マットを敷いたデスクをさわり、ボードをその上に置く。受け取る人はまず手を帯電防止台にさわり、その後ボードを受け取る。台が無いときはまず握手してから、その後に手渡す。なるべく基板むき出しで手渡さない。
■作業を始めるときは、作業台の帯電防止マットにまず触る。
 セルフのガソリンスタンドの放電パッドを思い出して下さい。
当社では、全員がEPAマーク付き作業服を着用しています。
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