波形観測について・SlowSlewRateOptionのすすめ

2002/08/26-

 波形観測時はGNDに注意してください。
あらためてご紹介するまでも無いかと思いますが、もう一度思い出してください。
 それからSlowSlewRateOption(アルテラ)も活用しましょう。
弊社CSP-022(APEX20K評価ボード)の出力を観測した波形です(約20MHz)。
まず、プローブ付属のGNDプローブを使った波形です。
次に、オシロスコープ付属の治具を使って最短でGNDを接続した例です。
だいぶきれいになっていますね。
 この例は20MHzですが、もっと高い周波数になるともっと注意深くプロービングすることが必要です。
また、ロジアナを使う場合でも同様に注意が必要になります。
 場合によってはハンダ付けを行うなどしてしっかりと接続する必要もあります。
ところで、FPGAの出力オプションで
Slow Slew Rate Logic Optiononにして再コンパイルすると次のようになります。
以下2008/03/29追加
 FPGA(CycloneII=ACM-016-35C8)の出力をパッシブプローブでラフに観測したときと、FETプローブで観測したときの波形をお示しします。
波形は、ACM-016-35C8のオンボードクロック30MHzからPLLにより100MHzを生成しピンに出力しました。
オシロスコープの帯域は200MHzに制限しています。
(1)500MHz仕様のパッシブプローブ(GNDリードを使用したラフな観測)
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ご覧のように振幅が大きく観測されてしまっています。
(2)1.5GHz帯域のFETプローブでリード線 約100mmで観測
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(3)信号をGNDに対して100Ωで終端し、500MHz仕様のパッシブプローブを最短距離でプロービング
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 以上みなさまのご参考になれば幸いです。
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